友人の体験談なのですが、当時で5年も付き合っていた彼氏にプロポーズされて、結婚前提のお付き合いになったからと2人暮らしをすることになりました。

まだ結婚はしていないしお互いの部屋が欲しいということで2KD~2LDKの部屋探しをしていたところ、彼氏の母から「家の近くに古いけど知り合いの2DKの安いアパートあるわよ」といわれ、“古い”という言葉にひっかかりつつ、彼氏の母なので断る勇気もなく家賃3万というところに魅かれそのアパートの契約をすることになったそうです。

「まぁずっと住むわけじゃないしとりあえず彼氏と住めればいいや」って思った友人は、契約をする日に初めてそのアパートの中を見て愕然。

築30年で、確かに作りはいかにも古いのですが、問題は古さよりも間取りだったそう。

理想としていた2DKとは違い、4畳半と6畳半の二間続きの造りに、キッチンと風呂とトイレが別の空間に仕切られている状態。

部屋はそれぞれ2人の空間として使いたかったのに、1部屋はダイニング兼リビングとして使わなければいけない間取り。2DKというより、ダイニングがないので明らかに2K。

部屋探しの際に良くある想像違いなLDKの問題です。アパートの大家さん的には少し空間があればそれをダイニングと呼ぶのもリビングと呼ぶのも自由なのか、こういったケースがよくあるようです。

友人は近い将来義母となる人に意見を言えず、大家さんとも契約の方向で話が進んでしまい、断れずに契約したそうです。

さて、部屋探しの体験談をもとに、不動産会社への行き方について説明いたしましょう。
これまで何度か述べてきた中から、住みたい部屋の条件はピックアップできたでしょうか?
条件はあまり厳しくしすぎるとそれに当て嵌まる部屋が無くなります。
必要最低限の条件のみを決めておき、あとは“住めば都”という言葉を信じるのみです。

ある程度の条件が必要なのは、それがなくては不動産会社のスタッフも何を基準に部屋を紹介すれば良いか判らなくなるためです。
もし物件情報誌などで気になる部屋があり、それを紹介してもらうだけのつもりでも、条件はピックアップしておいて損はありません。
雑誌やインターネットに載せられていない部屋も不動産会社にある可能性があるため、もしかするとそちらを紹介していただけることも考えられます。

私の場合、条件はいくつか決めたものの、その中でも重要度の高いものと低いものに分けていました。
例えば、家賃の上限は現実的な生活の問題に関わるため重要度は高。
○万円を超えてはならないのが絶対条件です。
対し、バス・トイレ別という条件は重要度は低。
別々の方が暮らすに都合が良いけれど、一緒でも生活できないわけではないし、それならむしろインテリアに工夫してやろうとさえ思ったものです。
また、最寄駅までの徒歩時間は厳密には定めませんでした。
遠くても15分以内、できれば10分以内、5分以内なら嬉しい、という程度で。

以上のように、条件によっては妥協できるものもあるでしょう。
なるべく詳しく定めておけば、不動産会社としても紹介しやすくなります。
ただし、必ずしも条件のとおりの部屋を探せるとは限りませんので、その点はご了承ください。

部屋(アパート・マンション)の周辺環境については、特に決めておく必要はありません。
・・・というか、決めておいたところで希望通りの部屋が見つかるとは限らず、結局のところ家賃、交通、設備が重視されるためです。
しかし、周辺環境がその部屋にとっての良い点である場合は、物件情報に特筆されている場合が多いので、それを魅力として物件探しのひとつの材料となることもあるでしょう。

よく特筆されていることで多いのが「閑静な住宅街」です。
文字通り長閑で静かな住宅街という意味ですが、この表現だけではどんな雰囲気なのかちょっと想像しづらいですね。
他の場合と比べてみましょう。

例えば、商店街にある部屋の場合・・・
コンビニエンスストアや美容室の二階がアパート、という部屋は珍しくありません。
その周辺が活気ある商店街であれば、夜中以外は静かということはないでしょう。
ただし、人通りが多い分夜でも明るく、治安も良いかもしれませんね。
人によっては、その活気が好きだという方もいらっしゃるでしょう。

それから、例えば古い日本住宅ひしめく住宅街の場合・・・
こちらも静かではありますが、その分活気はあまり感じられないかもしれません。
古い住宅街だと道は狭いと考えられますし、夜は暗くなり治安は保障できません。

そして、新興住宅地の場合・・・
よく閑静な住宅街と称されているのは比較的新しい現代住宅が立ち並ぶ新興住宅地で、こちらは商店街ほど賑々しいこともなければ、街灯が有るので古い住宅街ほど夜暗くなることもありません。
また子供が多いという点で長閑でもあります。
新興住宅地というのは若夫婦が多く、また子供も多いため、それだけに治安が整っているというメリットがあるのです。

【主要採光窓の方角】
主要採光窓とはたとえばベランダの方角。
つまるところ、日当たりの良さを考えなくてはなりません。
ベランダには洗濯物を干すことになるので、ある程度の日当たりがなくては乾いてくれませんからね。
また、日の光が差し込む明るい部屋の方が、暮らしていても気持ちの良いものです。
洗濯物はコインランドリーで済ますし、日中部屋にいる方が少ないからと、この日当たりを軽視してはいけません。
日当たりは湿度とも深く関係しています。
日当たりが良くないだけで床が簡単にカビてしまうというのは、経験の無い人にとっては驚きの事実かもしれませんが、実際にそんなことはあるんですよ。
それほど、日当たりというのは部屋探しにとって重要なポイントなのです。

では主要採光窓の方角はどちらが良いかとなると、もちろん、日本において理想的なのは南向きですね。
南向きが難しければ、東や南東、また南西までは考慮してみても良いでしょう。
完全に西に向いてしまうと西日がきつくなるので、注意が必要です。
個人的には、真南よりもやや東向きがお勧め。
気持ち良く朝日が浴びられますし、昼過ぎの暑い日差しは避けられます。

注意点ですが、主要採光窓が例え南に向いていても、周辺環境によっては日当たりが悪いことも考えられます。
例えば、窓の外のすぐ近くに別の建物がある場合。
建物に遮られて日の光が入らないばかりか、向かいの建物から部屋の中が丸見えで、一日中カーテンを閉めっぱなしということにもなりかねません。

【洗濯機置き場】
洗濯機置き場は物件によって様々です。
ベランダだったり、室内だったり、室内でも収納スペースの内部だったり(扉が付いているのです)
収納スペースはともかくとして、ベランダに有っても良いか、室内に限るか、はっきりさせておかなくてはなりません。
ベランダだと雨の日や冬時期には寒い思いをすることになります。
また、騒音の問題も出てくるため、夜に洗濯を済ませるなんてこともできません。
夜に洗濯というのは室内であっても近所迷惑にはなるのですが、やはり許容してもらえる時間というのが異なります。
実際にベランダに洗濯機を置いていた人が、やむを得ず夜中に洗濯機を回したところ、案の定注意されたという話を聞いたことがあります。
仕事などの関係でどうしても夜の洗濯になりそうな人は、室内洗濯機置き場のある部屋を選ぶのが無難でしょう。

【洗面台】
女性にとって有ると嬉しい設備のひとつですね。
洗面台が無い場合は、トイレ又はバスルームにその設備が付加されています。
洗面台の有無の違いは、使い易さ云々より、何よりも収納の豊富さにあるでしょう。
往々にして洗面台とは収納も充実しているものです。
鏡の両サイドに小さな棚がいくつか付いていたり、足元に扉付きの収納が有ったり。
私の場合、洗面台で使うコスメ等の道具は少なかったのですが、キッチン部分の収納が少なかったため洗面台下の収納スペースを食器棚として応用していたものです。

【バスルームの換気設備】
バスルームを乾燥室として、洗濯物干しのスペースに利用できる設備が整っている部屋もあります。
ですが、バスルームとはもともと湿気が籠り易いスペースのため、実際に乾燥室として利用するとなると除湿だけでも電気代が高付く気がします。
雨の日でも洗濯物が干せるようにこの設備があるのですが、晴れ間を見計らえば洗濯物は問題ないので、部屋そのものが湿気の多い部屋と考えられる場合にのみ必須の設備と言えるでしょう。

【バス・トイレ別か一緒か】
ユニットバスでもトイレと一緒になっているのと別々になっているのがあります。
ゆっくりとバスタイムをエンジョイしたいなら別が良いですよね。
逆にシャワーだけで十分というなら一緒でも。
女性なら前者の人が多いかと思います。
私も例に違わずバス・トイレ別を必須条件として部屋探ししましたが、バスタイムをゆっくり・・・という理由以外に、その方が掃除を徹底できそうだからというのもあります。
だって、バス・トイレが一緒になっていると構造が複雑で掃除が行き届かなさそうじゃないですか。

【収納スペース】
個人的な意見としては、ある程度の収納スペースはある方が良いと思います。
収納スペースが無いと、その分タンス等を置く必要がありますからね。
収納なしの7帖と収納有りの6帖では、結果的に後者の方が広くなる可能性があります。
もちろん、収納スペースの広さにもよりますけど・・・
部屋内の収納スペースは押し入れとクローゼットの二通りがあるので、そのこともしっかりとチェックしておきましょう(クローゼットならポールが付いているはずです)
最近はウォークインクローゼットが付いている賃貸物件もあります。
私も見つけたときは「ここに住みたい!」と思ったものですが、いかんせん賃料が高かった(汗)
料理好きな方はキッチンの収納スペースも忘れずに。

【ベランダの有無】
ベランダの用途はもちろん洗濯物干し場。
ベランダが無くても洗濯物を干せるくらいの設備はありますけど、その場合窓枠の上の方に洗濯物を吊るすことになるので、外から洗濯物が丸見えです。
ベランダが有れば柵の高さより下に干して見えないようにすることもできますし、ベッドシーツなどの大物も干せますね。

【最寄りの駅からの徒歩】
物件情報にはほぼ必ず最寄り駅(バス停)までの徒歩時間が添えられています。
あらかじめ徒歩何分までが許容範囲かを決めておきましょう。
しかし、ここで注意。
物件情報に「徒歩10分」と書かれていても、本当に10分でその駅まで歩いて行けるとは限りません。
徒歩計算は80メートルを1分として算出しているだけで、信号の待ち時間や上り坂などは考慮されていないのです。
また、道程での80メートルではなく、直線距離での80メートルで計算されている場合もあります。
徒歩時間は目安程度にしておいて、気になる部屋があるなら必ず実際に歩いてみるようにしましょう。

【木造かそれ以外か】
木造だったら何のデメリットがあるというのか理解できない人、または木造は古めかしいイメージがすると忌み嫌う人がいるみたいですが、木造でも綺麗な部屋はありますし、ライフスタイルに合わせて考えるようにしましょう。
木造だと軽鉄筋などに比べて強度は劣りますが、家賃は安くなります。
耐震性も劣るものの余程古い物件でない限り気にするほどではないので、荷物がよっぽど重そうなときだけ木造は避けると良いでしょう(本がべらぼうに多いとか←私です)
ちなみに、多くの場合がアパートは木造、それ以外ならマンションとなっています。

【オートロックかそうでないか】
女性ならやっぱりオートロックは外せないところ。
でも、施錠を徹底できる自信があるなら、必ずしもオートロックでなくても良いと思います。
何よりも怖いのは、オートロックを過信してセキュリティの心構えが疎かになることですからね。
ところで、私は地方でも部屋探しをしたことがあるのですが、そこではオートロックの物件はなんとゼロ件でした(汗)
当時、地方じゃオートロックなんてハイカラな設備は完備されていなかったんですね・・・

部屋探しの際には、自分が部屋に求める条件を幾つか定めておかなくてはなりません。
つまり、部屋探しの基準です。
私の経験を例にして、その条件について述べていきましょう。

【地域・沿線】
私の場合、一人暮らしの理由が通い先が決まっていない転職だったので、ここじゃないと駄目!っていう地域も特に決まっていませんでした。
とはいえ、あてもなく部屋探しも行えないので、とりあえずのところは乗り換え1回で山手線に乗れる沿線で。
大学や就職先が決まっている人は、それを基準に大体の地域・沿線を決めましょう。

【家賃】
家賃は安ければ安いほど良いですね。
でも、家賃が安い物件はそれなりの理由があるものです。
他の生活費や貯金のことも考慮して、最高いくらまでなら家賃(+管理費)に割けるか計算しておきましょう。
一般的に言われているのは給料(手取り)の3分の1です。

【間取り・面積】
間取りはワンルーム(1R)か、1Kか、1DKか、2Kか・・・といったことです。
面積は平方メートルで最低どれだけ必要かを考えておきます。
平方メートルでピンと来ない人は帖でも良いですが、インターネットで検索する際は帖では検索できませんのでご注意を。
私は面積は指定しないで、間取り図に書いてある「洋6.5」といった数字をあてにして探していました(汗)
ちなみに「洋6.5」とは、洋室で広さが6.5帖という意味です。

これらは条件のうち基本中の基本です。
必要なことは他にもありますが、それについてはまた次の機会に。

初心者が部屋探しをゼロから始めたところで、何を基準にどんな部屋を探せば良いかなんて、そうそう判らないものです。
等サイトのような部屋探しの方法についての説明を参考にすることも必要ですが、何より実際に部屋探しをしてみて、世間にはどんな部屋があるかを知らなくてはなりません。
数多くの物件を見ていると、一般的な部屋の造りや家賃との関係も少しずつ理解できてくることでしょう。
それによって、理想の部屋が決まってくることもあれば、持っていた理想が高すぎることを知ることにもなるかもしれません(笑)

インターネットの物件情報サイトを見てみましょう。
大抵のサイトでは、まずは地域や沿線で絞っていきます。
それから、物件に求める条件をそれぞれ入力して検索するのですが、条件は選択式になっているので、それを参考にして考えていく手もありますね。

いざインターネットで部屋探しをしてみるとなると、家賃や条件を細かく決めたうえで検索してみることになるでしょうが、初心者であるならきっと気付くはずです。
その条件では当てはまる物件がほとんど無いということを(そして住みたい物件ともなると全く無いということを)
誰が部屋探しをしてもそうなのですが、どんなに条件を細かく指定していても、探すうちにどんどん妥協していくことになるのです。
最終的には、これだけは譲れない!という必要最低限の条件だけが残ることでしょう。

・・・いえ、最初から欲張って条件を指定しすぎるなと言いたいのではありません。
物件の現実を知って、妥協点を見つけていくのも経験ですよ。
逆に、後から付加しておくべき条件が見つかる場合もあります。

インターネットで部屋探しをしていると、いいなと思う部屋がいくつか見つかってくるでしょう。
しかし、完璧に条件と一致する部屋なんてそうそうないものです。
ところどころで妥協点を見つけながら、何部屋かを比較しなくてはなりません。

しかし、インターネットでの部屋探しだと見比べるのってちょっと難しいんですよね。
情報誌での部屋探しだったら、気になる部屋情報同士を隣に置いて見比べられるんですけど、パソコンだったらブラウザを隣に並べたりしなくちゃならないし、部屋の数が多いとひとつひとつのブラウザ(ウィンドウ)が小さくて見にくくなっちゃうしで・・・(汗)

そこで、私が利用したのはプリンター。
ちょっと紙が勿体ないですが、気になる物件は片っ端からプリントアウトしてしまいましょう!
プリントアウトすれば間取りや家賃を簡単に見比べられますし、気になるポイントも書き込めますし、もちろん取り扱い不動産会社の連絡先などもついてきます。
私の場合、いざ内見のために東京へ行くときも、プリントアウトしたそれらを全て持って行きました!

プリンターがなければ、間取り等の見比べはやはりブラウザを並べて行うことになるでしょう。
不動産会社や部屋の情報はひとつひとつメモを取らなくてはなりませんね。
間取りや外観などの写真をもう一度見たい場合ですが、再度同じ方法で検索して部屋探しをし直さなくてはならないなんてことはありませんので、ご安心を。
各物件情報サイトには、気になる物件をお気に入りに登録しておく機能があります(ブラウザの機能ではなく、サイトの機能です)
それを利用すれば、再びアクセスしてすぐに閲覧することが可能です。
ただ、目的の部屋がすでに契約されていると、部屋情報そのものがなくなっている可能性もあります。

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